Mission使 命
学び合う×実践する×助け合う
=『自分でやる防災』
「実際に役に立つ備え」を抽出して実践し、
「お互いに助け合える全国規模のコミュニティ」を作る。
これら「学び合う」「実践する」「助け合う」を通じて、
我が国に『自分でやる防災』を広めることが、私たちの使命です。
当研究・普及所の理念と方針を紹介します。
学び合う×実践する×助け合う
=『自分でやる防災』
これら「学び合う」「実践する」「助け合う」を通じて、
我が国に『自分でやる防災』を広めることが、私たちの使命です。
実践者重視・ケーススタディ中心・「実践」と「行動」がゴール
『自分でやる防災』の実現に向けた、私たちの運営方針は以下の通りです。
メディア、評論家、研究者等の言説よりも、被災した方々の実経験をはじめとして、被災地での支援活動に従事した方々、あるいは医療や介護、住宅やコミュニティ作りなど、防災に関連する各種業界での実践者の方々の持つ知見を重視します。
決まった答えが書いてあるような、いわゆる「マニュアル」は作らず、あくまでもご参加のみなさんが自ら備えるための材料として、過去の災害で実際に起きた事例、すなわち「ケーススタディ」を伝えることを中心に行ないます。
「学び」や「知識」を得ることのみを目的にした場は作りません。場で得た気づきを活かして、ご参加のみなさんが自ら備えを「実践」に移すことが真のゴールです。どんな些細なことでも実際に「行動」して、具体的な一歩を踏んで、前進しましょう。
自らの「生き抜く力」を引き出そう。
資本主義と消費社会が極まった現代に生きる私たちは、本来人に備わっているはずの「生き抜く力」がだいぶ衰えています。
お金と引き換えに人からサービスを受けることに狎れ、完全に受け身のお客さんと化して自分からは何も行動しない。
手っ取り早くわかりやすい答え(らしきもの)をもらうことに狎れ、時間をかけて考え、自分独自の答えにたどり着く努力をしない。
「便利」「手軽」の代償に、「自分の頭で考えて、行動する」という、生き抜く力の根幹を手放している。
これが、現代という時代の負の側面です。
一方で、災害など有事の際にこそ、自分の頭で考えて、行動することが求められます。
大規模災害では、通信インフラもライフラインも破壊され、マニュアルも通用しません。公助もすぐには差し伸べられず、頼れるのは自分だけ、という局面が必ず訪れます。
平時から「自分の頭で考えて、行動する」ことに慣れているか否か、それが、大規模災害でも生き残るカギとなります。
私たちは、東日本大震災を中心として、被災された方々200人以上に取材し、大災害を乗り越えた叡智を集めてきました。
この『自分でやる防災 研究・普及所』でできることは、その叡智を学び、それを糧に、「自分の頭で考えて、行動する」習慣づくりです。
自らに備わっているはずの「生き抜く力」を引き出し、来たるべき大災害への備えを、共に始めましょう。
『自分でやる防災 研究・普及所』所長
佐野 哲史